新国立競技場で47都道府県のSGEC認証林からの木材が調達されることに決定
東京五輪に向け2019年竣工予定の新国立競技場には、SGEC/PEFC認証林からの木材が建設資材となることが決定しました。「これは全国の人々の心を統一する象徴だ」と競技場の建築家である隈研吾氏は語っています。これまでに森林認証材を持たなかった県も、林野庁、地方自治体、地元民間企業などの協力により、このたび全都道府県で認証森林が確保されました。これは、地域の認証材の活用に道を開くものとして注目されています。
2011年に日本を襲った東日本大震災からの復興を記念して、3つ目の入り口ゲートの木製ルーバーには、最も被害が大きかった4県の木材が使用されます。
施行を請け負った「すてきナイスグループ」の日暮清社長は、「名誉なことだと思っている。木材調達力という当社の強みを生かすことができ、感謝している」と話し、今後も森林認証材・地域材調達を行えるグループ力を生かしていく考えです。
競技場は、日本からのSGEC/PEFC認証林からの木材の使用を通じて、国を統一するだけでなく、全地域で持続可能な森林管理を促進します。PEFC本部の事務局長ベン・ガニバーグは、「全都道府県の木材をオリンピック競技場に使用することは美しい統一の象徴であり、その建設 が日本全土でSGEC/PEFC認証の原動力となったことを喜んでいる」と述べました。