PEFC認証のクリスマスツリーが欧州の中心街を彩る
昨年2022年12月にヨーロッパの都市中部(ロンドン・バチカン・ベルリン)を照らした、PEFC認証のクリスマスツリーをご紹介いたします。
一般的にクリスマスツリーとされている樹種のトドマツ・エゾマツは、日本のSGEC認証林にも多く植林されています。ヨーロッパの事例のように日本でもSGEC認証林から伐採・収穫されたクリスマスツリーが、師走の街中で見かけられるよう願いを込めて、今年もSGEC/PEFCジャパンは森林認証の普及活動に努めます 。
ロンドンの伝統的な贈り物
ロンドンの祝祭シーズンは、象徴的なトラファルガー広場のクリスマスツリーの点灯で幕を開けました。ノルウェーから英国への伝統的な贈り物であるこのツリーは、オスロからロンドンに寄贈された記念樹の第75番目であり、両国の良好な関係を象徴するものです。
2022年のクリスマスツリーは、高さ21m、樹齢約90年です。オスロ郊外のオストマルカ地区のPEFC認証林から伐採されたノルウェーのトウヒを使用しています。
毎年11月、在ノルウェー英国大使、オスロ市長、ウェストミンスター市長が出席し、その年にふさわしい木を選び、伐採するセレモニーが行われます。
バチカンの木製キリスト降誕のシーン
ローマの中心部にある有名なサン・ピエトロ広場は、キリスト降誕の場面を示す木製のベビーベッドで飾られています。
116m²の面積に18体の彫像が配置され、ドームの高さは7mに達します。
北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のスートリオの木彫師とアーティストが、PEFC認証林のカラマツとスギ材でベビーベッドを彫りました。2018年、これらの森林はハリケーン「Vaia」の猛威に見舞われました。
根こそぎ茎から保存された木材は、近年、森の中で無駄遣いや減価償却、劣化を避けるために、再開発や再評価の方法が模索されていたそうです。
ベビーベッドはエピファニー(1月6日)までサンピエトロ広場に置かれ、その後スートリオに恒久的に設置される予定とのこと。
ドイツ首相のためのクリスマスツリー
PEFC 認証のアカトウヒが、ドイツの連邦首相官邸のクリスマスを華やかに彩りました。
AGDWとブランデンブルク州森林組合は、ブランデンブルク州ノイゼル修道院のトウヒを オラフ・ショルツ 連邦首相 に引き渡したとのこと。
ドイツの森林、 3 分の 2 を占める 200 万人の私有林所有者にとって、連邦首相官邸の中庭のモミは感謝の証しとなっているそうです。
AGDW会長でPEFCドイツの副会長であるAndreas W. Bitter博士は、「今年は特に、このクリスマスツリーが希望と自信の象徴となることが重要です」と述べています。
写真提供: PEFC UK, Legnolandia, PEFC Germany/Ina Maslok
PEFC本部記事:こちらから(英語)