<EUDR 適用開始についての新たなお知らせ>
2024年11月15日(金)にPEFC 本部より本件のEU議会の投票結果について、以下の連絡が来ましたのでお知らせします。
本日、EUDRに関連した法改正案に関する欧州議会(EP)での投票が行われ、その結果、EUDRの適用開始をさらに 12 か月延長することを承認。また、今後数週間以内に行われる交渉で EU 政府と合意すれば、「リスクなし」という追加の国別リスクのカテゴリーを創設する変更も承認された。このカテゴリでは、EUDR の対象国またはその地域から輸入される商品および派生製品について、地理位置情報の要件がないことなど、要件が緩和される。PEFC としては、このプロセスの進展を注意深く追跡し、EUDR に準拠したSTが影響を受けるかどうか、また影響を受ける場合はどのように影響を受けるかを把握する。現時点では、PEFCのEUDR 関連の作業に変更はない。なお、本日の決定は欧州議会レベルでなされたものであり、最終的な結論はEU各国の動向によることに留意。
#決定事項
・EUDR の適用を 12 か月延期 (10 月 2 日の委員会提案):非SMEの場合は 2025 年 12 月 30 日、SMEの場合は 2026 年 6 月 30 日
・4 番目のリスク 国別カテゴリー「リスクなし」の導入 :「リスクなし」とは、以下の評価基準を満たす国またはその一部を指す:
(i) 森林地域の開発は 1990 年と比較して安定しているか、増加している
(ii) パリ協定及び人権と森林破壊防止に関する国際条約が、国又はその一部によって署名されている
(iii) 森林破壊防止および森林保全に関する国家レベルの規制が、完全な透明性をもって厳格に実施および執行され監視されている
なお、適用日の少なくとも 6 か月前までにベンチマーク決定が得られない場合、適用開始はそれに応じて延期する必要がある。
#今後の見通し
12 か月の延期は、すでに 10 月に EU 加盟国によって合意されているため、この変更は交渉の対象にならない可能性がある。ただし、この決定が適用可能になるためには 2024 年末までに改正法が発効される必要があり、EUDR の 12 か月の延期を確保するために、期限内に (年末までに) このプロセスを終了する必要がある。
少なくともあと 1 か月以上は、最終的な結果がどうなるかは不透明。私たちは、変更が既存の PEFC EUDR 関連作業にどのような影響を与えるかを把握するために、動向を注意深く見守っていく。