2016年度(平成28年度)専門部会

 2016年度SGEC専門部会は下記の通り開催され、SGEC文書3 SGEC 森林管理認証基準・指標・ガイドライン(改正案)についての最終原稿が合意された。

1 開催経緯
  専門部会の開催に当たっては、SGEC付属文書2-12「SGEC 規格の制定」の「4-4-4 専門部会」の規定に基づき、北海道をはじめとする全国のステークホルダーに「SGEC森林認証制度文書改正プロセスへの参加案内」を送付するとともに、その旨ホームページにおいて周知し、専門部会への参加者を公募した。
  専門部会の審議にいては、すでに会長が任命している専門部会の委員構成に、公募による専門部会への参加者のうち専門部会委員として参加を希望する者を加え、専門部会の委員構成の修正(別表)を行った上で実施した。
  なお、専門部会への参加者のうち、専門部会委員として参加を希望しない者は、ステークホルダーとして参加し、専門部会の議決には参画しなかった。

2 専門部会の開催
  (1) 日 時 2016年10月3日 14:00~15:30
  (2) 場 所  一般社団法人日本治山治水協会・大会議室
      〒100-0014 東京都千代田区永田町2-4-3永田町ビル 4F
  (3) 審議事項
  下記に示す<PEFCとの相互承認の条件>を満たすために次の改正案を提案し審議した。  
 SGEC文書3 SGEC 森林管理認証基準・指標・ガイドライン(改正案)
  認証基準 5-1-5(アイヌ民族関連基準 改正案)
  認証基準 2-1-4(林地転用関連基準改正案)
  (4) 審議プロセス
    SGEC 森林管理認証基準・指標・ガイドライン(改正案)の審議プロセスは、SGEC専門部会で専門部委員の合意により、SGEC評議委員会・理事会に提案する最終原稿(評議委員会及び理事会提案する案)を策定し、その後、評議委員会で意見を聴いて、理事会で決議する手続きをとる。
  (5) 専門部会出席者(別表)

区分出席者備 考
 専門委員
 公募者
 既任命者
28名
16名
12名

 応募者の内専門委員として参加を希望した者
 会長が専門委員として既に任命している者
 ステークホルダー5名 応募者の内専門委員として参加希望しない者
 計33名

<PEFCとの相互承認の条件>           
 日本におけるPEFC 認証管理団体である緑の循環認証会議(SGEC)は、2015年5月に、PEFC要求事項に対するSGEC森林管理認証制度の審査請求を提出した。TJコンサルティング社による審査報告書に基づき、PEFC理事会は、次の2つの事項が制度の承認後6カ月以内に達成されることを条件として、SGEC森林認証制度を承認することをPEFC総会に提案することを決定した。
a) SGECは、SGEC森林管理認証においてアイヌ民族の権利承認に向けた相互に受け入れ可能な解決策を見出すため、北海道アイヌ協会と積極的に協議しなければならない。
b) 林地転換(一次林の人工林への転換を含む)に関し、SGECの要求事項の文言を、PEFCの要求事項(PEFC ST 1003:2010, 5.1.11)に完全に適合したものとしなければならない。