一般社団法人 緑の循環認証会議 会長
前田 直登
時下益々ご清栄のことと喜び申し上げます。時下益々ご清栄のことと喜び申し上げます。
2023年6月27日から、佐々木惠彦前会長の後を受け会長を努めることとなりました。
皆様におかれましては、日頃から緑の循環認証会議(SGEC/PEFCジャパン)に対してご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
SGECは、2003年に我が国初、そして唯一の国内規格の管理・運営機関として設立され、2016年のPEFCとの相互承認以降、PEFCとの業務委託契約に基づきPEFCのロゴライセンスの発行等のPEFC認証の推進の業務も行ってきているところです。この間、2016年から2022年度末までの間に、SGEC認証森林面積は120 万haから221万haに、SGEC/PEFC CoC認証取得企業数も約2倍に増加しました。また、東京五輪・パラリンピックの競技施設等において多くの森林認証材が使用されるなど着実にその進展が図られてきたところです。
現在、「持続可能な開発目標(SDGs)」、ESG投資活動の活発化、地球温暖化等、持続可能な社会の実現を目指す理念は世界及び日本の行政や企業に浸透しています。持続可能な森林管理の実現を目指す森林認証制度は、こうした取り組みにおいて親和性が高いと評価されております。
我が国(日本)は2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目標とし、森林・林業・木材産業の分野おいては、代替エネルギーとしてのバイオマスエネルギー利用の促進、カーボンシンクとしての木造建造物の建築促進など森林・林業の成長産業化を目指すとともに、農林産物の輸出拡大に向けた取り組みなど、様々な分野で政官産学が一体となった取り組みが強化加速しています。一方、2020年来の新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な蔓延による社会経済・生活様式の変化やロシアのウクライナ侵攻等による世界的な木材需給構造の変化、木材価格の乱高下などに対応して森林・林業・木材関連産業界も適応が迫られており、こうした状況を踏まえた活動が求められています。
このような中、SGECの規格については、2021年(令和4 年)6月に改正規格が施行され、2022年4月にはPEFCの相互承認も得られたところです。
緑の循環認証会議としましては、前会長の意志を引き継ぎ、改正・充実された新たなSGEC/PEFC森林認証制度の普及、促進を通じ、今後とも、持続可能な森林管理に携わっている皆様、その森林からの木材など林産物を消費者に届ける加工流通に従事している皆様とともに持続可能な社会の実現に向け歩んで参りますので、引き続きご支援を賜りたくお願い申し上げます。時下益々ご清栄のことと喜び申し上げます。