被爆樹木がつなぐ平和の願い ー 広島から世界へ、80年の記憶と再生

2025年は、広島原爆から80年。

爆心地近くで被爆しながらも半径2km以内で生き残った木々「被爆樹木(Hibakujumoku)」は、今では平和と再生の象徴として受け継がれています。

現在、30種以上・約160本が公式に登録され、その種子が世界中に届けられています。2011年設立の「グリーン・レガシー広島」が国際的な種子配布を担い、原爆の悲劇や自然と人間の関係を考える活動を進めています。

イタリアでは2020年から、PEFCイタリアと「戦争も暴力もない世界」協会の取り組みにより被爆樹木を「平和の木」として学校や公共施設、自治体・環境団体などに贈呈、これまでに51本の被爆樹木が各地に植えられ、平和・記憶・希望のメッセージを静かに伝えています。

PEFCイタリア事務局長アントニオ・ブルノーリは「これらの木は人類史に刻まれた悲劇の静かな証人であり、戦争と大量破壊兵器への警鐘、そして自然の再生力の象徴だ」と語ります。

会長マルコ・ブッソーネ氏は「森林破壊や違法伐採を止め、人と自然資本の新たなつながりを築くことが平和への道」と強調しました。

5月、SGEC/PEFCジャパンからは堀尾がPEFCイタリア、PEFCスペインと共に広島を訪れ、被爆樹木を見学しました。
https://pefc.org/news/hibakujumoku-80-years-of-peace-remembrance-and-resilience