大阪・関西万博「持続可能性に配慮した調達コード」の公表について(関連部分 抜粋)
2022年6月30日、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会より標記コードが公表されましたので関連部分についてお知らせします。
「提供:2025年日本国際博覧会協会」
持続可能性に配慮した木材の調達基準
1. 本調達基準の対象
ア、建設材料として使用する製材、集成材、直交集成板、合板、単板積層材、フローリング
イ、建設に用いられるコンクリート型枠合板
ウ、家具に使用する木材(製材端材や建設廃材等を再生利用するものを除く)
2.上記木材について、持続可能性の観点から以下の①~⑤が求められる。なお、サプ ライヤーはコンクリート型枠合板については再使用の促進に努め、再使用する場合で も①~⑤を満たすことを目指し、少なくとも①は確保されなければならない。
①伐採に当たって、原木の生産された国又は地域における森林に関する法令等に照ら して手続きが適切になされたものであること
②中長期的な計画又は方針に基づき管理経営されている森林に由来するものであること
③伐採に当たって、生態系が保全され、泥炭地や天然林を含む環境上重要な地域が適 切に保全されており、また、森林の農地等への転換に由来するものでないこと
④森林の利用に当たって、先住民族や地域住民の権利が尊重され、事前の十分な情報提供に基づく、自由意思による合意形成が図られていること
⑤伐採に従事する労働者の労働安全・衛生対策が適切に取られていること
3. FSC 、PEFC 、SGEC による認証材については、上記2の①~⑤への適合度が 高いものとして原則認める。
4. 上記 3 の認証材でない場合は、上記 2 の①~⑤に関する確認が実施された木材であることが証明されなければならない。
持続可能性に配慮した紙の調達基準
1.本調達基準の対象は以下に使用される紙(和紙を含む。)とする。ポスター、チラシ、パンフレット類、書籍・報告書等、チケット、賞状、コピー用紙、事 務用ノート、封筒、名刺、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ペーパーナプキン、紙袋、紙皿、紙コップ、ライセンス商品の外箱、包装紙
2.上記の紙について、持続可能性の観点から以下の(1)~(3)が求められる。
(1)古紙パルプを、用途や商品の性質等に応じて最大限使用していること。
(2)古紙パルプ以外のパルプ(以下「バージンパルプ」という。)を使用する場合、その原 料となる木材等(間伐材、竹・アシ等の非木材、和紙用のこうぞ・みつまた等を含む。 製材端材や建設廃材、林地残材、廃植物繊維は除く。)は以下の①~⑤を満たすこと。
① 伐採・採取に当たって、原木等の生産された国又は地域における森林その他の採取 地に関する法令等に照らして手続きが適切になされたものであること。
② 中長期的な計画又は方針に基づき管理経営されている森林その他の採取地に由来 するものであること。
③ 伐採・採取に当たって、生態系が保全され、泥炭地や天然林を含む環境上重要な地 域が適切に保全されており、また、森林の農地等への転換に由来するものでないこと。
④ 森林等の利用に当たって、先住民族や地域住民の権利が尊重され、事前の十分な情 報提供に基づく、自由意思による合意形成が図られていること。
⑤ 伐採・採取に従事する労働者の労働安全・衛生対策が適切にとられていること。
(3)用途や商品の性質等に応じて、白色度が過度に高くないこと、塗工量が過度に多くないこと、紙への再生利用を困難にする加工がなされていないこと。
3. 上記2(2)の①~⑤を満たすバージンパルプを使用した紙として、FSC、PEFC(SGEC を含む。)の認証紙が認められる。これらの認証紙以外を必要とする場合は、バージンパルプの原料となる木材等について、①~⑤に関する確認が実施されなければならない。