相互承認の道のり
SGECは、森林の持続可能な管理を推進するために、2011年からPEFCとの相互承認に向けた活動を開始しました。この取り組みは、2014年7月のPEFC加盟を経て、2015年3月に相互承認の申請を行い、2016年6月3日にPEFC総会での承認を受け、国際認証制度としての新たなスタートを切りました。
相互承認を目指した背景と目的
1.グローバルな森林の役割
環境保全の必要性
森林の減少や劣化による二酸化炭素の排出削減、森林の保全、持続可能な森林経営への取り組みが世界的に求められています。
日本の森林資源
日本では森林資源が成熟期にあり、持続可能な森林経営の実現が急務とされています。
2.消費者の意識変化
グリーンコンシューマ
環境に配慮した製品やサービスへの選択的な消費が増えており、認証材の普及と市場主導型のサプライチェーンが重要視されています。
3.国内産業の振興
認証材市場の活性化
認証材市場を通じての木材需要拡大と国内林業、木材産業の振興が期待されています。
国際商品として価値
国産材の認証木材・木製品としての輸出も視野に入れた活動が期待されます。
4.文化と環境の融合
2020年東京オリンピック・パラリンピック
認証材の使用を推進し、日本の「木の文化」継承と適正な森林利用・保全の啓発が期待されました。
5.国際森林認証制度の二極化
PEFCの活動
PEFCは、各国の森林認証制度の独自性を尊重しながら、世界的な森林認証のネットワークの確立を目指しています。
SGECの国際化
SGECは、PEFCとの相互承認により、制度の国際化、社会的認知度の向上、SGEC認証製品の国際認証商品としての地位確保を目指しました。
SGEC認証制度の仕組み
PEFCとの相互承認により、SGECの国際認証制度は、持続可能な森林管理を推進するための強固な基盤を確立しました。これにより、SGEC認証製品は国際市場での競争力を高めるとともに、環境保全と社会経済の発展に貢献することが期待されています。